私たちは何処から来て何処へ行こうとしているのか。

 最近の私の趣味はその人がどういう思考過程を持って生活しているか、ということである。私たちは普段無意識にしろ、意識的にしろ、喜怒哀楽をもって暮らしている。 

 しかしどうやら21世紀という時代は人が自ら孤独になっていくことになんら抵抗示さない。むしろ孤独を進んで受け入れていく。他者と関せず自分の世界だけで完結する世界。そこに真の会話はないし、人生も始まらない。孤独は近代人にとって宿命のようなものだ。それは時に時代の病であり、克服すべきものである。