2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「人生は退屈だ」と言う前に

人生はよく川に例えられる。その流れが停滞すれば見える景色というのはいつまでたってもそのままで動いてはいかない。 そしてそんな停滞した景色を見て人は言う。「退屈だ」と。 私の知人はいつも「退屈だ」とよく言う。仮にaとしておく。何より顔がそれを物…

だからさ、振る舞いなんだって。お前なんか修飾してるだけで全然行動に移してないじゃん。

波 40000文字

とある居酒屋の一席。 何故歳をとると男達は社会的地位にこだわるのだろうか。彼は誇りたいものが欲しいのだ。 「俺には人に誇るものが何ひとつない。 」 雅也はそうひとりごちて先ほどの居酒屋の席での自身のポジションを呪ったのだった。その席には女の子…

五月危機

退屈に対する反抗。 1968年5月。 男は白けていた。何がそうさせているのか漠然としてわからなかった。 反帝国主義、反キャピタリズム、アナーキズム 、ゼネスト、学生達は自由を求めていた。抑圧から、差別から、解放されたがっていった。彼らは革命を起こし…

主演、脚本、監督、照明、小道具

フットワークが軽い

3ヶ月なら3ヶ月のスパンで何か物事を習得する。そういう集中力と時間と根気があれば人生はそこまで退屈しない。あなたにカメレオンのように自分を変化させる勇気があるならば、人生は実り多いものになりうるだろう。ほとんどの人間が不毛な人生を送らざるを…

存在の呪縛

現代の呪縛は「個人の自由」を求めることにある。それは否応なくアナウンスされた。自由を掴め、と。個人は明治には立身出世主義が流行り、田舎の志ある青年達は学者や大臣のポストを狙おうと必死に勉強した。 バブルの時代、どのような物語が若者の心を捉え…

近代文学と現代社会

近代文学は鴎外や漱石や二葉亭などによって受容され、翻訳された。文学に限らず欧米にならえと教えられた日本人は昼夜を分かたず努力をした。まずその文体を習得するのに努力を要した。明治以前の文体は漢文が主流であった。中国の学問(諸子百家の学問)を…

私の読書法

とにかく経済について知らないなら、 ・経済の本を100冊読む ・読書備忘録を作る ・ユーチューブで経済に関する動画を見る。 ・学んだことをアウトプットする(ブログ、友人、知人に話す) 経済について

量的金融緩和政策

丸山穂高議員の戦争奪還発言

このご時世に「戦争」というキーワードを出して北方領土を奪還するという発言をすればメディアは膝を揃えて大人しくしているはずがない。こういうアグレッシブな発言に対して日本国民はあまりに敏感になっている。それは先の大戦の悲惨さを記憶しているから…

ピエロの時代

何が本当の自分なんてわからない。社会というサバイバルフィールドで闘っていくためには人はあらゆる能力を身につけねばならない。その中の筆頭と目されているのがコミュニケーション能力。この力がなければ人は良き人生を送ることが出来ないとされる。 わた…

成功の反対は何もやらないこと

失敗の範疇は成功のカテゴリーに入る、なるほどそういう思い切った考えもあるか、と考えさせられた。その勇気ある1歩が出せるかが「人生のもがき」につながる。このもがきとあがきの中に人生があると言ってもいい。のっぺりとして生きるのでなく、自分に反逆…

小さな死

フランスのとある作家はセックスの終わりを「小さな死」と形容した。欲望が死んだ時人はどのような境地にいたるのだろうか。仏のように無我の境地にいたるのだろうか。あるいは欲望が抜けたことによって阿呆のようになってしまうのだろうか。 現代は阿呆の時…

自殺願望のイルカたち

何故人は自殺なんか考えるのだろう。 18歳の僕は「自殺願望」に囚われていた。何故そのような願望に囚われててしまったのか、自分でもよくわからない。 その頃僕の友人二人が立て続けに自殺をした。原因は不明だった。遺書らしきものも残っていなかった。…

マルコムXとキング牧師

奥田民生の「無」

平成生まれの私は最近恥ずかしながら奥田民生を聞いた。その印象は「無」を志向する柔らかな反逆だ。そのルーツは東洋的な無の境地なのだと私は信じている。私たちは会社で働いて、上司に頭を下げ、同僚と出世競争を繰り広げている。そんないざこざなしにほ…