ヒッピー 文化とDIY
ヒッピー文化はいかにして消費されるようになったか?を問うことはしない。今じゃ文化はなべて消費されるようシステムに組み込まれているからだ。
ヒッピーとは何か。規制の秩序に対してNOを社会に突きつける精神性。その内実はフリーセックス(パリ5月革命)、資本主義社会に対する反逆としての生活、ヨガ、コミュニティの形成、ボヘミア性、ドラッグ、音楽(ロック)、禅などである。
いわゆるアップルの創業者であるジョブスもこの文化に身を浸していた。ヨガに没頭し、東洋的なものに自身を開眼させていった。テクノロジーによって人々の学び方について再考を促し、問題を提示するした。ジョブスは学校教育というものを「効率」や「合理」の面で見ていた。そして無駄が多いということに気づいた。
得てして教育というものは社会にさせることである。アメリカの教育と日本の教育では何が違うか。個を優先させるか、集団を優先させるか、の違いではないだろうか。日本人は『甘えの構造』でも指摘されているように集団の空気に対しては抗いがたい。
いわば脱学校の社会というものがジョブスの頭にあったに違いない。
昨今のノマドワーカーなどはすべてこの延長戦上にある。彼らは自由を尊ぶ。そしていささか