『戦う植物』を読む

植物の世界っていうのは傍目から見ると平和で争いなどない世界に見えるかもしれないけど実は熾烈な競争を強いられているんだ。今ある森の植物なんかも熾烈な競争を勝ち抜いている植物ばかりなんだ。 

 例えばセイタカアワダチソウは川辺に生えているね。あればもともとはカナダが原産なんだ。日本に来たセイタカアワダチソウはどうやって繁殖するに至ったか。どのように生態を変化させてきたか。まずセイタカアワダチソウは化学物質によってまわりの植物の成長を抑制させたんだ。そして、自らは2〜3メートルもの背丈を伸ばしたんだ。植物というのは多くが化学物質を自分の身体から出している。それによって他の植物に対抗した。

 

また道端に生えている雑草は他の植物との競争は苦手だが、道端で生えてる分には中々生存競争に対して柔軟な生態変化を持ち合わさせている。

 例えば雑草は地中に種子を沢山散布している。その種子は太陽の光が当たれば、育成する。もし人間などが草刈りなどで土を掘り起こしたときに、その種子が地上に出て光が当たればまた雑草は息を吹き返す。

 

「力の強いものが生き残るのではない。環境に柔軟に対応できるかが、生き残る条件だ」