「こんな日本でよかったね」

 みなさんは日本で生まれたことをどう思うだろうか。私はといえば大学生の時まで日本及び日本人に対して劣等意識をもっていた。なんでこんなに顔がのぺーっとしてるんだとか、日本のミュージックシーンは退屈だ、とか、その他etc. 

日本の良さとはなんでしょうか。食べ物が美味しい、経済的にも発展していて、インフラも整っている。水道水をそのまま飲める。こんなに利便性の高くて親切な国はほかにありません。しかし日本及び日本人は幸福ではないとメディアは騒ぎたてる。日本の幸福度は世界中に比べて文明開化されているにもかかわらず低い。むしろ発展途上国などの国のほうが幸福度が高い。それは何に起因しているのでしょうか。

 日本人は金がないから不幸になっている。あるいは制度(システム)に対して自縛していて自由になれないことから不幸になっている。

 私達は近代に対して退屈しているのです。それでは新しい価値観とは何か。それは創造性の中にあります。私達が快癒していくにはドラッグに頼るのではありません。

 私達一人一人が幸福を感じる要素の一つに「成長」という概念があります。私達は学ぶことに喜びを感じ、自分の成長に喜びをかんじます。学びはレスポンスの中にあります。学びは人々との対話の中にあるのです。対話の中にこそ人間が成長する縁(よすが)がある。

 筋トレは一人でもできる。絵だって一人でできる。しかしよりよい方法を会得するためにはやはり他者との対話が必要なのです。人間が何故ボケるか。それは共同体を無くしたことによる言語の喪失である。他者に対して何も言明しない生活を続ける生活をしていれば人はボケます。逆に様々な人と対話している人は